中東情勢に関する支援情報

中東情勢が関西経済に与える影響

中東情勢の緊迫化は、原油価格の上昇やサプライチェーンの混乱を通じ、関西経済にも影響を及ぼしています。
特に製造業では原材料価格、建設業では資材価格や納期への影響が懸念されています。
内閣府の景気ウォッチャー調査でも、近畿地域から原材料価格の上昇や建設資材の入荷遅延を懸念する声が聞かれています。
今後も情勢の長期化によるコスト上昇や資金繰りへの影響に注意が必要です。
こうした影響に対して、企業はどこに相談すればよいのでしょうか。

中小企業が利用できる相談窓口

中東情勢による原材料価格の上昇や人手不足など、経営環境の変化にお困りの場合は、
中小機構 近畿本部 企業支援部 企業支援課に相談することができます。

例えば、次のような相談が可能です。

補助金・支援施策について
「省エネ設備を導入したいが、利用できる補助金はないか」
「新しい販路を開拓したい」

省力化・脱炭素化について
「人手不足を解消するために設備を導入したい」
「省エネ・脱炭素化に取り組みたいが、何から始めればよいか分からない」

経営・資金調達について
「原材料価格の上昇で利益が減っている」
「資金繰りを見直したい」
「経営計画を見直したい」

事業提携・企業間連携について
「新しい取引先を探したい」
「他社と連携して新しい事業を始めたい」

中東情勢によるコスト上昇など、経営への影響が大きくなる前に、

利用できる支援策や今後の経営について専門機関に相談しておくことが重要です。

中小機構 近畿本部 企業支援部 企業支援課

電話:06-6264-8613
〒541-0052
大阪府大阪市中央区安土町2-3-13
大阪国際ビルディング27階

中小企業が活用を検討できる8つの補助金

中東情勢による原材料価格やエネルギー価格の上昇、人手不足など、
企業を取り巻く経営環境は大きく変化しています。

こうした環境に対応するためには、単にコストを削減するだけでなく、設備投資や省力化、販路開拓、
新事業への進出などによって、企業の生産性や収益力を高めることも重要です。

ここでは、中小企業が活用を検討できる代表的な補助金を紹介します。

1.事業再構築補助金

新市場への進出や事業転換、事業再編など、既存事業とは異なる新たな事業への挑戦を支援する補助金です。

例えば、既存の製造技術を活用して新しい製品を開発したり、
これまでとは異なる市場へ進出したりする場合などに活用が検討できます。

事業環境の変化をきっかけとして、新たな収益の柱をつくりたい企業に適した制度です。

なお、現在は第13回公募の事業実施・交付申請の段階となっているため、
今後の公募については公式サイトで最新情報を確認する必要があります。

事業再構築補助金 公式サイト

2.中小企業新事業進出補助金

既存事業とは異なる新しい事業への進出に取り組む中小企業を支援する補助金です。

新しい製品やサービスを開発し、新市場・高付加価値事業へ参入するための設備投資などが支援対象となります。

「既存事業だけでは今後の成長が難しいため、新しい事業を始めたい」
と考えている企業は、活用を検討してみましょう。

現在の公式サイトでは第4回公募の受付終了が案内されているため、
次回公募の有無や時期について最新情報を確認することが重要です。

中小企業新事業進出補助金 公式サイト

3.中小企業省力化投資補助金

人手不足の解消や生産性向上につながる省力化投資を支援する補助金です。

IoT・ロボットなどの設備やシステムを導入することで、これまで人が行っていた作業を自動化したり、
業務を効率化したりする取り組みが対象となります。

例えば、製造現場への自動化設備の導入、物流業務の効率化、
業務システムの導入などが考えられます。

現在は「カタログ注文型」と「一般型」があり、
企業の状況に応じて活用を検討できます。

中小企業省力化投資補助金 公式サイト

4.ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)

新製品・新サービスの開発や、生産性向上につながる設備投資を支援する補助金です。

例えば、新しい製品を製造するための機械設備を導入したり、
製造工程を改善したりする場合などに活用を検討できます。

「新しい製品を開発して売上を伸ばしたい」
「設備投資によって高付加価値な製品を生産したい」
といった企業に向いている制度です。

公式サイトでは第23次締切分の公募要領などが公開されています。

ものづくり補助金 公式サイト

5.小規模事業者持続化補助金

小規模事業者が行う販路開拓や業務効率化などの取り組みを支援する補助金です。

例えば、新しい顧客を獲得するための広告・Webサイトの活用、
店舗の改装、販売方法の改善などが考えられます。

「原材料価格の上昇によって利益が減っているため、新規顧客を増やしたい」
「新しい販売方法に取り組みたい」
といった小規模事業者にとって、活用を検討しやすい制度です。

第20回公募については、2026年11月5日から申請受付開始、
12月15日17時が申請受付締切として案内されています。

小規模事業者持続化補助金 公式サイト

6.デジタル化・AI導入補助金

ITツールやAIなどの導入による業務効率化・生産性向上を支援する補助金です。

会計・受発注・顧客管理などのITツールを導入したり、
AIを活用して業務を効率化したりする場合に活用を検討できます。

例えば、

「事務作業に時間がかかっている」
「人手不足をデジタル化によって解消したい」
「インボイス制度に対応したシステムを導入したい」
といった企業に適しています。

2026年から「IT導入補助金」から
「デジタル化・AI導入補助金」へ名称が変更されています。

デジタル化・AI導入補助金 公式サイト

7.事業承継・M&A補助金

事業承継やM&Aに取り組む中小企業・小規模事業者を支援する補助金です。

事業承継やM&Aに伴う設備投資、専門家の活用、事業統合後の経営統合(PMI)などに必要となる経費の一部が補助対象となります。

例えば、
「後継者に事業を引き継ぎたい」
「M&Aによって事業を拡大したい」
「M&A後の経営統合を進めたい」
といった企業が活用を検討できます。

事業承継・M&A補助金 公式サイト

8.中小企業成長加速化補助金

将来的に売上高100億円を目指す中小企業の大胆な投資を支援する補助金です。

工場の新設・増設や大型設備の導入など、企業の成長に向けた大規模な投資を対象としています。

単なる設備更新ではなく、事業規模を大きく拡大し、賃上げや輸出、
地域経済への波及などにつなげることが期待されています。

2026年の第2次公募では、
補助上限5億円、補助率2分の1とされていました。

現在は第2次公募の受付が終了しているため、今後の公募について公式サイトを確認しましょう。

中小企業成長加速化補助金・100億企業成長ポータル

自社に合った補助金を選ぶことが重要

このように、補助金にはそれぞれ目的や対象となる取り組みが異なります。

「新しい事業を始めたい」「設備を導入したい」「人手不足を解消したい」「IT・AIを導入したい」「販路を開拓したい」「事業承継を進めたい」など、自社の経営課題に合わせて制度を選ぶことが重要です。

また、補助金は原則として
採択・交付決定前に発注した経費が対象にならない場合があるなど、
制度ごとに細かな要件があります。

申請を検討する際は、必ず最新の公募要領を確認し、必要に応じて専門家や公的な相談窓口に相談しましょう。

中小企業の資金繰りを支える制度

中東情勢による原材料価格やエネルギー価格の上昇などによって、
資金繰りへの不安を抱える企業も少なくありません。

補助金だけでなく、必要なときに資金を調達できる制度をあらかじめ知っておくことも重要です。

ここでは、中小企業の資金繰りを支える代表的な制度を紹介します。

【小規模企業共済契約者向け】共済契約者貸付

小規模企業共済に加入している方は、納付した掛金をもとに、事業資金などの貸付けを受けることができます。

共済契約者貸付には、簡易・迅速に事業資金などの貸付けを受けられる「一般貸付」と、特別な事情が生じた場合に利用できる「特別貸付」があります。

例えば、
「原材料価格の上昇によって一時的に運転資金が不足している」
「急な設備修繕が必要になった」
など、短期的な資金需要が発生した場合に、資金調達の選択肢の一つとして活用できます。

貸付限度額は、納付した掛金から算定されます。

利用条件や貸付限度額、利率などは制度の最新情報を確認しましょう。

小規模企業共済|共済契約者貸付

経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)

経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)は、
取引先事業者の倒産による連鎖倒産を防ぐための制度です。

取引先が倒産し、売掛金などの回収が困難になった場合には、
共済金の貸付けを受けることができます。

取引先の倒産によって急激に資金繰りが悪化することを防ぎ、
事業を継続するための資金を確保することが目的です。

例えば、
「主要な取引先が倒産して売掛金を回収できなくなった」
「取引先からの入金がなくなり、仕入先への支払いが難しくなった」
といった場合に、資金繰りを支える手段として活用できます。

中東情勢のように、企業自身ではコントロールできない外部環境によって経営リスクが高まる中、
万が一の取引先倒産に備えておくことも、安定した事業経営につながります。

経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)

いざというときの資金調達手段を確保しておく

原材料価格の上昇や取引先の経営悪化など、
企業経営では予期せぬ資金需要が発生することがあります。

補助金による設備投資などの支援だけでなく、「もし資金が必要になったら、どこから調達できるのか」を事前に確認しておくことも重要です。

自社が利用できる制度をあらかじめ把握し、余裕を持った資金繰りを行いましょう。

支援制度を確認できる情報サイト

中東情勢やエネルギー価格、原材料価格など、企業を取り巻く環境は日々変化しています。

また、補助金や融資制度などの支援策も、公募期間や内容が変更される場合があります。

そのため、経営への影響が心配な場合は、日頃から公的機関の最新情報を確認しておくことが重要です。

J-Net21

中小企業基盤整備機構が運営する「J-Net21」では、
中小企業向けの経営情報や支援施策、補助金・助成金などの情報を確認できます。

「自社で利用できる支援制度がないか探したい」
「経営に役立つ情報を知りたい」
という場合は、まず確認しておきたい情報サイトの一つです。

J-Net21|中小企業ビジネス支援サイト

中小企業庁

中小企業庁のホームページでは、中小企業・小規模事業者向けの補助金や支援策、
制度に関する最新情報が掲載されています。

補助金の公募開始や制度変更など、重要な情報が発表されるため、補助金の活用を検討している企業は定期的に確認しましょう。

中小企業庁

近畿経済産業局

関西の企業については、近畿経済産業局の情報も確認しておきましょう。

中小企業向けの支援策だけでなく、経済情勢やエネルギー、価格転嫁、各種支援制度など、近畿地域の企業に関係する情報が発信されています。

近畿経済産業局

各自治体のホームページ

国の制度だけでなく、都道府県や市区町村が独自に実施する支援制度もあります。

設備投資、省エネ、販路開拓、資金繰りなどを対象とした自治体独自の補助金・融資制度が設けられる場合もあるため、事業所が所在する自治体のホームページも定期的に確認しましょう。

困ったときはお気軽にご相談ください

中東情勢による原材料価格やエネルギー価格の上昇など、外部環境の変化は、
企業の利益や資金繰りにも影響を与える可能性があります。

「資金繰りについて相談したい」
「自社で利用できる補助金を知りたい」
「今後の経営について一緒に考えてほしい」
など、経営に関するお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

公的な支援制度の活用も含め、現在の経営状況を確認しながら、今後の対応について一緒に考えていきます。

中東情勢に関係せずともお困りのことがございましたら、
まずはお気軽にご相談ください。